トップページ明日のすまいる健康情報いつまでも若々しくいたいから、サビない毎日を目指そう!
いつまでも若々しくいたいから、サビない毎日を目指そう!
体に悪影響を与える「活性酸素」と、その発生や働きを抑える「抗酸化物質」。それぞれについて知り、健康と若々しさを保ちましょう。
体をサビつかせる活性酸素
年を重ねるごとにいろいろな悩みが増えてきた……。こうした老化には、体を「サビつかせる」=「酸化させる」活性酸素が関わっていると考えられています。体が酸化することは、細胞や組織の機能が衰える原因になります。日頃から活性酸素を意識した生活を送ることが大切です。
【活性酸素はなぜ増える?】
活性酸素はもともと細菌やウイルスから体を守るための物質です。ところが、増え過ぎると正常な細胞まで攻撃してしまいます。
- ●過度な運動 激しい運動をすると、呼吸が増え、体内に発生しやすくなる
- ●精神的ストレス ストレスを受けると自律神経が乱れ、そのバランスを取り戻そうとして発生
- ●紫外線 紫外線を浴びると皮膚の細胞に大量に発生し、メラニン色素がつくられる原因に
- ●大気汚染 体が排気ガス、煤煙、黄砂などにさらされると、その刺激に反応して過剰に発生
- ●タバコ タバコによって体内に送り込まれた有害物質に反応して、多量に増加
- ●食品添加物 食品添加物をとり過ぎると、侵入した異物を排除しようとして増加
放っておくと危険! 酸化ストレスによる体への影響
私たちの体には、活性酸素の攻撃から体を守る働きが備わっていますが、そのバランスが崩れて活性酸素が増え過ぎている状態が「酸化ストレス」。さまざまな健康リスクとも深く関わっていることが知られています。
【酸化ストレスは免疫力が低下する原因にもなる!】
もともと私たちの体に備わっている免疫力は、年齢と共に低下し、40歳前後では20歳の約50%、70歳前後では約10%になるといわれています。酸化ストレスは、その免疫力をさらに低下させます。免疫力が低下すると、かぜやインフルエンザなどの感染症のほか、歯周病、がんなどを発症しやすくなるため、注意が必要です。
抗酸化生活で活性酸素を増やし過ぎない工夫を
酸化ストレスによる老化や病気を防ぐには、活性酸素を増やし過ぎない、できてしまった活性酸素を無毒化する、傷ついた細胞を修復するといった「抗酸化」が大切です。健康はもちろんのこと、若々しさや美しさを保つために、日頃からに”抗酸化生活“を心がけましょう。
1.紫外線対策をしっかりと!
紫外線を浴びて皮膚が刺激を受けると、活性酸素が発生し、皮膚にダメージを与えます。シワやシミ、ソバカスなどの原因になるので、夏だけでなく年間を通じて対策が必要です。
【室内でも油断は禁物!】
一般的なガラス窓の場合、紫外線の約70%が透過します。日差しが強い日は、室内にいても日焼け止めを塗るなどの対策をしましょう。室内に入ってくる紫外線は、UVカット効果のあるカーテンなどでシャットアウト!
2.ストレスを溜めないで
ストレスが溜まると自律神経が刺激されて体が常に緊張状態になり、自律神経をコントロールしている脳でたくさんの酸素が使われます。これにより、活性酸素が大量につくられることに。ぐっすり眠る、湯船にゆったり浸かる、趣味を楽しむなどして、ストレスを解消しましょう。
3.適度な運動を習慣に
ストレッチなどの軽い運動で体を動かすと、抗酸化力が高まります。ウォーキングや散歩、ラジオ体操、水中歩行なども効果的です。ただし、疲れが続くのは、活性酸素が増えて体に影響を与えている証拠。疲労が残るような運動は控えましょう。
4.抗酸化成分で健康と美しさをキープ
活性酸素を抑える成分を毎日の食生活で摂ることも、抗酸化の大切なポイントです。しっかり食べて、活性酸素から体を守りましょう。
【代表的な抗酸化成分と多く含まれる食材】
- ●ビタミンE 強い抗酸化力があり、ビタミンA・Cと一緒に摂るとより効果的。
- 植物油/ナッツ類/ほうれん草 など
- ●ポリフェノール類 活性酸素を無毒化する働きが優れている。アントシアニン、カテキンなど。
- ブルーベリー/緑茶・紅茶/チョコレート など
- ●カロテノイド類 活性酸素の発生を抑え、除去する働きがある、赤・黄色の色素。アスタキサンチン、リコピンなど。
- トマト/柑橘類/エビ・カニ など
- ●β-カロテン 体内でビタミンAになって働き、強い抗酸化作用を発揮する。
- にんじん/ほうれん草/小松菜 など
- ●ビタミンC 抗酸化力が強い。体内ではつくられないので毎日摂取する必要がある。
- パプリカ/ブロッコリー/イチゴ など