「ヒートショック」とは、急激な温度の変化が体に悪い影響を及ぼすことを言います。暖かい部屋から急に気温の低い場所に行くと、血圧が大きく変動し、失神したり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあります。

特に気を付けたいのは、暖房が効いた室内から出てお風呂やトイレに行く時。寒い冬は血管が収縮して血圧が上がりやすいのに加え、同じ家の中でも大きな温度差が生じます。普段から家の中の温度差をしっかりと意識して工夫をしながら、健やかに冬を乗り切りましょう。

【入浴中急死者と気温との関係】

• ●シャワーでお湯はりして浴室を暖める
• ●入るしばらく前からフタを開けておく
• ●脱衣所を暖房器具で暖めておく
• ●お湯の温度は41℃以下に
• ●いきなりドボンと入る、急に立ち上がる、は厳禁！

【その他の注意事項】

• □　血圧が下がり気味になる食後すぐの入浴は控えましょう。
• □　お酒を飲んだ直後の入浴は避けましょう。
• □　入浴前後のコップ1杯の水で、血液ドロドロを予防。

入浴の前後に、家族に声をかけるなどの習慣をつくっておけば、万が一入浴中に異変が起きても、早急な発見・対処ができます。

トイレも、家の中でヒンヤリとしている場所の一つですね。暖かい居間などからトイレに行く際は、上着を羽織るように心がけましょう。特に就寝後は一段と気温が下がるため、布団から出る時のために枕元に羽織るものを用意しておくと良いでしょう。

トイレに窓がある場合は、カーテンを取り付けるのがおすすめです。暖房器具を利用する場合は、消し忘れなどにくれぐれも注意しましょう。